昔の湾岸危機の時のお話

先日、大人女性生徒さんと話をしていましたら、何と‼️

恐ろしい体験をなさっておられました😱

もう忘れかけておりましたが、中曽根総理の時に《湾岸危機》がありましたね。

その時、商社マンだったご主人が赴任されてたのがイラクで、ご家族で住んでおられたとのこと。

今みたいにネット情報もなく、渦中にいる自分達には、ラジオしか情報がなくてとても心細い思いをされていたとのこと(BBCを必死に聞いてたそう)

「明日、出国できるから‼︎」と会社から連絡があって、奥様と娘さん3人と急いで荷造り。

イラクの通貨ディナール(合ってるかなぁ?)の紙幣は、紙屑同然だから持ってもいけない。米国のドルだけは大丈夫だろうと💵準備。でも「荷物検査で絶対に取り上げられてしまう‼️」と。

そこで、中学生、小学生、幼稚園の娘さんの靴底に敷いて持って出たとのこと。

流石に、当時そこまでは調べられなかったんですって。

女性子どものみ………ということで、もちろんご主人とも離れ離れ。

子どもさん三人を連れて、どれほど心細かったでしょう。

国境を超えてヨルダンのアンマンまで12時間、車でほぼ走りっぱなしだったそうです。一回休憩あったか?なかったぐらいの強行。

ヨルダンの国は貧しいので、国境越えた途端に道路の整備の悪さに驚いたらしいです。

無事にお子さまたちと出国できて日本到着されたとき、本当にホッとしたそうです。

後日、ご主人も無事に帰国されました。

そんな体験をリアルにされている女性生徒さんが、今 弾いておられるのがショパンの『華麗なる大円舞曲』

祖国を追われ、生涯 父母や姉と会えなかったショパン。

「ショパンの旋律には、明るい部分を弾いていても奥底に悲哀を感じます…」とのこと。

「日本に帰れないかもしれない…」そんな体験をなさった方だからこそ、ショパンの旋律から心に響くものがあるとのことです。

祖国を奪われる、無くなる…どれほどの悲しみでしょう…。

「心臓だけは、祖国ポーランドに🇵🇱に埋めて欲しい」との願いで、ある教会の地下にショパンの心臓だけが埋葬されています。

その教会⛪️は、以前にポーランドに行った時に見てきました。

国を追われる…戦火を潜り抜ける…そんな思いは、誰もしてほしくないのに、また今 繰り返されている悲劇。

どうか1日も早く終わってほしいです。

ニュースを見るのが辛いです。